コスタリカ留学体験記進学先:関西大学 社会学部メディア専攻

コスタリカで見つけた私の居場所

「百聞は一見に如かず!触れたことのない文化の中で生活したい」当時の私は第一希望のコスタリカに合格しました。コスタリカは日本とは種類の異なる豊かな自然や美味しい料理、フルーツ、気さくな友達、そして温かいホストファミリーに出会い、充実した留学生活を送りました。コスタリカを選んで良かったと心から思っていますが、振り返れば、辛いこともありました。やはり留学で立ちはだかる最初の壁は「言語」です。雑談に加われなかったり、先生と生徒たちが盛り上がっている理由が分からなかったり、周りの状況が理解できないことが、こんなにも不安とストレスになると留学で知りました。
それでもしばらくすると私にも仲の良い友達ができました。チャロンとモニカです。私はいつも二人と一緒にランチを食べていましたが、昼休みの50分間、彼女たちの会話に加わることができないうちに鐘が鳴ることはよくありました。彼女たちが冷たいわけではありません、放課後は私を家に招いて宿題を手伝ってくれたり、休日に一緒に買い物に出かけたり、優しくて楽しい思い出もたくさんくれました。
ある日、私は気分転換に別の友達とランチをとりました。いつもよりたくさん話せて「楽しかったな~」と思いつつ自分の教室に戻るとチャロンが寂しげな様子で話しかけてきました。「どこ行ってたの?寂しかったよ。」と。同じテーブルに、ただいるだけの自分は彼女たちのお荷物だと思ってましたが、それは杞憂で、「言葉が分からない私」をまるごと認めてくれていました。それからは、居場所を作ってくれる友達に恩返しのつもりで、スペイン語でたくさん話しかけるようになりました。
留学で言葉の苦労はつきものですが、助けてくれる人は必ず現れます。どの国にも、その国だけの魅力があるからこそ、非英語圏や馴染みのない国だからといって留学の候補から外すのではなく、少しの勇気を持って、興味のある国へ飛び込んでみてください!
クラスメイトのチャロンとモニカ